土地選びのコツ – 初心者向け完全ガイド

家づくり

注文住宅や建売を購入する際に重要な要素となる土地選び。

1. 立地条件を重視しよう

土地選びで最も重要なポイントの一つが立地です。 周辺環境や交通アクセス、学校や病院、スーパーなどの日常生活に欠かせない施設への距離を確認しましょう。 また、将来的な発展可能性もそうすると、土地の価値が上がる可能性があります。

1-1.アクセス交通の良さ

日常生活や通勤・通学に関して、交通の利便性は非常に大きな要素です。以下のポイントをご確認ください。

  • 鉄道・バス停までの距離: 駅まで徒歩圏内であるか、あるいはバス停までのアクセスが良いか確認しましょう。 通勤や通学が便利であるほど、生活のストレスが軽減されます。
  • 車でのアクセス: 車を利用する場合は、幹線道路や高速道路へのアクセスも重要です。 特に、通いやすい道幅や周辺の交通量なども確認しましょう。
  • 公共交通の発展状況: 将来的に新しい駅や道路が建設される計画があるかどうかも検討して、将来の安全性向上を見込むことができます。
1-2.周辺施設の充実

快適な生活のためには、日常生活に必要な施設がどの程度近くにあるかを確認しましょう。

  • スーパーやコンビニ: 食料品や日用品の買い物が手軽にできる場所が近くにあるのは重要です。 特に徒歩圏内にあると、日々の生活が便利になるだけでなく、ガソリン代の節約等生活コストの削減になります。
  • 学校・保育園:小さなお子様がいる場合、通学区に評判の良い学校があるか、また保育園へのアクセスが良し悪しをチェックしましょう。習い事を考えている場合は、その地域にどのような習い事があるかを確認しておくことも重要です。
  • 病院・クリニック: 万が一の病気やケガに備えて、近隣にクリニックや総合病院があるかどうかも確認しておくと安心です。特に幼児期は利用するシーンが多くなりがちなので、事前に評判を調べておくと安心です。
  • 公園: 子育て中は公園が近くにあると大変便利です。また、意外と大人であっても近くに公園があることでスポーツに打ち込んだりでき、適度な運動の実施による健康の向上やストレスの発散ができます。
1-3.住環境

殆ど変えることができない住環境は、私たちの生活に大きな影響を与える可能性があります。安心して暮らせる地域なのか確認していきましょう。

  • 騒音やにおい: 大通り沿いや工場地帯の近くは騒音や排気ガスが気になることがあります。周辺に工場や店が多い場合、悪臭が発生することもあるので、周囲の環境をよく調査することが必要です。
  • 飲食店:付近に飲食店があることは大変便利ではありますが、居酒屋などの夜遅くまで開店しているようなお店の場合、騒音が気になることがあります。どのようなお店が存在するのか確認しておくことが必要です。
  • 鉄道線路:線路沿いのメリットとして、子どもが電車を楽しめる等があります。一方で電車が通過する際の騒音は気になる場合があります。線路では定期的に夜間作業があるため、その際の騒音が睡眠に影響を与える場合もあります。
1-4.将来の発展可能性

なかなか難しい検討事項ですが、将来の発展は購入時よりもさらに便利になるためとても嬉しい要素です。少しでも可能性を探る方法として簡単に紹介したいと思います。

  • 再開発計画: 地元自治体の都市計画や再開発計画を確認することで、将来的に地域が発展する可能性を認識することができます。新しい駅や商業施設の建設計画がある地域は、土地の資産価値が上がることが期待されます。
  • 大手企業の有無:大手企業の存在はものすごく大きいです。勤続する従業員は、やはり付近に居住する傾向があるため土地の競争率がどんどん上がっていきます。企業分析を実施することで、将来そのエリアの再開発が進む可能性が高まるかもしれません。
  • 市町村の人口推移:一般的に人口が増加傾向にある市町村は、土地の価格も上昇傾向にあります。市町村が展開するホームページより、人口推移を確認することも良いかもしれません。

2. 土地の形状・方角を確認しよう

土地の形状や方角は、家の設計や住みやすさに大きな影響を与えます。 これらの要素を正しく正しく、目的やライフスタイルに合った土地を選ぶことが、快適な生活の実現につながります。

2-1.土地の形状を理解する

土地の形状には様々なタイプがあり、それぞれの特徴を理解して選びましょう。

整形地(せいけいち)

整形地とは、四角や正方形のように四角く整った土地のことです。整形地は以下の点で人気があります。

  • 建物を自由に設計できる: 整形地は建物を効率よく配置しやすいため、無駄のない間取りを実現できます。家の形や間取りの選択肢が多く、理想の住まいを計画しやすいです。
  • コストが抑えられる: 建物をまっすぐ建てやすいので、基礎工事や造成費用を抑えることが可能です。 特に施工がスムーズに進むようになるため、工期も短くなる場合があります。

注意: 整形地は人気が高く、一般的に価格が高い傾向があります。また、周辺地域で整形地が不足している場合、選択肢が限られてしまうこともあります。

変形地(へんけいち)

変形とは、台形やL字型など、一般的な四角形とは異なる形状の土地を通行します。このタイプの土地には独特の注意点があります。

  • 価格が安いことが多い: 整形地に比べて、変形地は土地価格が安い場合が多いです。そのため、予算に限りがある場合でも大きな土地を確保できることがあります。
  • 個性的なデザインが可能: 変形は保留がある分、工夫を凝らしたユニークな家を建てることができます。周囲と差別化されたデザインを楽しみたい方には魅力的です。

注意: 変形地は建物の配置や設計に悩むことが多く、使いにくいスペースが生じることがあります。加えて、施工費が割高になることもあり、注意が必要です。

間口の広さ

間口とは、土地が接している道路に対する広さのことで、近年は間口がどんどん狭くなりつつあります。間口が広いことで得られるメリットが多いですが、コストも高くなるためどの程度がちょうど良いのか検討する必要があります。

間口サイズ別まとめ
間口サイズ特徴できる制約される
4〜6m
(狭い)
狭小地・縦長の敷地に適している縦長の家
3階建て
駐車スペースの確保が難しい、
キッチンやダイニングテーブルの向き
7〜10m
(中程度)
バランスが良い
設計の自由度が高い
駐車スペース3台分
ゆとりある間取り
人気でなかなか見つからない
11m以上
(広い)
敷地内で自由度が高い庭の広さ
平屋建て
間取りの自由度
土地価格が高い
2-2.土地の方角を確認する

土地の方角は、家を建てる際の設計や居住環境に大きな影響を考慮する非常に重要な要素です。日本の四季や気候、日照条件を考慮した上で、各方角のメリット・対策を考慮し、どの方角の土地が自分たちの生活スタイルに最適かを検討しましょう。以下、各方角ごとの特徴や設計の工夫を詳しく解説します。

南向きの土地

南向きの土地は、最も人気が高い土地です。 資産価値も高く、市場でのニーズが大きいため、価格がやや高く設定される傾向があります。

特徴

  • 安定した日当たり: 日本では太陽が南側を通過するため、南向きの土地は日中に十分な自然光を取り入れやすく、リビングやダイニングを明るくすることができます。 特に冬でも日差しが家全体を温めてくれるため、日中の暖房使用は少なくなる傾向にあります。
  • 資産価値が高い: 南向きの土地は、日当たりの良さや順性から資産価値が維持されやすいです。将来的に家を売却する際にも、南向きの土地は高い値で取引される可能性が高いです。

注意点

  • 夏場の暑さ: 夏場は強い日差しが南から降り注ぐ、家の中が暑くなりがちです。 特に窓が大きい場合は、断熱対策や日よけ、遮光カーテンの設置が必要です。
  • プライバシーの確保:リビングの窓が道路側に面するため、目隠しが必要となるケースが多いです。

北向きの土地

北向きの土地は、人気がやや低い傾向にありますが、設計の工夫次第で快適な住まいを実現できます。 北向きの土地は一般的に価格が安く、予算を抑えたい場合には魅力的な選択肢となります。
私たちは北向きの土地を選択しています。北向きの土地で暮らしてみた感想

特徴

  • プライバシーを確​​保しやすい: 北向きの土地は、南側に庭やリビングを配置することが多く、道路側からの問題を避けつつ、プライバシーを確​​保しやすくなります。
  • 価格が安い: 南向きの土地に比べて、北向きの土地は相対的に価格が安い傾向にあります。予算を抑えて広い土地を確保したい場合、北向きの土地は魅力的です。

注意点

  • 資産価値が低い: 個人的には住んでいてデメリットに感じることが全くなく、なぜなのかわからないですが、事実として資産価値は低いです。将来価値が上がってくれるようなことがあれば良いのですが…。
東向きの土地

東向きの土地は、朝日をたっぷり取り込め、午前中は日当たりが良好となる時間が多くなります。南向きの土地がどうしても良かったが諦める必要があった場合、次に検討する価値が高い方角と言えます。

特徴

  • 朝日を取り込む: 東向きの土地は、朝の早い時間帯に日差しを受けやすく、朝の活動時間を明るい環境で過ごすことができます。
  • 午前中に明るい: 午前中に明るいことは大変メリットで、夕方の西日を防ぎやすいというこれも大変なメリットとなります。

注意点

  • 午後から暗くなりやすい: 東向きの土地は、午後になると日当たりは悪化します。特に夕方には家全体が少し感じます。冬場は早目の暖房が必要となることもあります。

西向きの土地

個人的には最も難しいと感じる土地です。間口が8m以上は確保できないとなかなか日光の恩恵を受けることが難しい印象です。

特徴

  • 午後は玄関側が明るい: 西向きの土地は、午後から夕方にかけての見方が豊富で、家族が帰宅する時間帯に家を明るく考えることができます。 夕方にリビングで過ごすことが多い家庭にとっては、夕方快適な住まい環境を提供します。
  • 照明コストを抑えられる: 午後から夕方までの自然光が豊富なため、照明を使用する時間を短縮でき、光熱費を抑えることが可能です。

注意点

  • 西日: 夕方リビングが明るいとは言え、西日は辛いという意見も多数存在します。結局カーテンで遮光してしまい、太陽光に頼らない事になるかもしれません。
方角メリットデメリット最適な設計ポイント
南向き良好な日当たり
快適な生活
夏の暑さ対策が必要リビングを南側に配置し、庭やバルコニーを活用
北向きプライバシーを確​​保
コストパフォーマンス
冬は寒く、日当たりが悪い天窓や吹き抜けで考えを確保し、断熱対策強化
東向き朝日をたっぷり取り込み、朝型生活に最適午後から暗くなりやすい東・南側にリビングやダイニングを配置
西向き夕方まで明るい、光熱費削減午後は暑くなりやすい西側の窓を少なくし、庇遮光カーテンで西日対策、リビングを西側に配置

3. 地盤の確認は必須

土地購入時に重要なのが「地盤の強さ」です。 特に地震大国である日本では、建物の安全性を判断する大きな要素です。 地盤が弱いと、建物が沈下し傾くリスクがあるため、必ず地盤の状態を確認し、必要があれば地盤改良工事を行う必要があります。改良が必要となる場合は、併せてコストも確認しましょう。

3-1. 地盤の種類

地盤には、建物を安定して支えられる「良好地盤」と、地震や建物の重さで沈下や傾きが発生しやすい「軟弱地盤」があります。

  • 良好地盤: 山地や台地に多く、硬い粘土層や砂層。建物の沈下リスクが低い。
  • 軟弱地盤:埋立地や川沿い、砂質地盤で、沈下や液状化のリスクが高い。
3-2. 地盤改良工事

軟弱地盤の場合、以下のような地盤改良工事が必要です。併せて費用も大きく異なるため、事前に確認できれば実施しましょう。

  • 表層改良:表面から浅い部分を固める。住宅向き。
  • 柱状改良: 層まで柱状に地盤を補強。中規模建物に適している。
  • 鋼管杭工法: 地中深くに杭を打ち込む。大型建築向き。
3-3. ハザードマップの活用

地盤の確認には、自治体が公開しているハザードマップも活用しましょう。 ハザードマップでは、洪水や地震の際の液体状態化リスクや、土砂災害の危険性がわかります。これによりリスクの少ない土地を選ぶことが可能です。

まとめ

土地選びは家づくりの第一歩であり、慎重に行うべき重要なプロセスです。土地の特徴や地域特性を考慮しながら、後悔のない選択をしましょう。

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